近頃ドッグフードは様々なニーズに合わせ豊富なラインナップで市販されています。更に犬の食生活にこだわる飼い主さんは、毎日ドッグフードを手作りされている方やこだわり抜いた最高級の高価なドッグフードを与える方もいます。
一体何が愛犬に合うのか私なりに調べました。
この記事でわかること
- 信頼できるドッグフード製造販売業者の条件
- 本当に良いドッグフードとは
- おすすめのドッグフード
目次
タンパク質の重要性
動物の体は主に水分とタンパク質で構成されています。つまり犬の食生活にとって良質なタンパク質が含まれている事が最も重要です。タンパク質はたくましい筋肉、艶のある毛並み、丈夫な爪、健康な内臓や血液を生成する必要不可欠な成分であり、動物が生きていく為に必要な必須アミノ酸が含まれています。
我が家では日頃コストや手軽さからドッグフードを与えていますが、犬の健康な体作りの為、第一主原料が鶏肉、ラム肉といった動物性タンパク質の物を選ぶようにしています。
安く手に入るドッグフードの多くは、第一主原料に、トウモロコシや小麦粉など穀物の植物性タンパク質が使われている場合が多い事に気がつきました。
穀物を多く使用する事でコストを抑えカサを増す事ができますが、これは人間の都合であり犬の健康面においては悪影響を及ぼします。特に小麦粉はアレルギーが出やすいそうなので継続して与えている場合は注意が必要です。また穀類のタンパク質は一部のアミノ酸含有量が少ないそうです。
ドッグフードの噂
人が食べられない部位や内臓を加工しペットフードや肥料にする事をレンダリングと言います。レンダリングでは【4D】と呼ばれる【Dead=死骸】【Diseased=病気】【Dying=死にかけ】【Disabled=障害のある】これらの副産物が使用され、ペットフードに使用する事が許されています。
レンダリングでは必ずしもペットフードの原料になっているわけではなく、肥料や工業用加工油脂にも使用されますが、あまりに安いドッグフードの場合こうした粗悪な原料が使用されている可能性があります。これらの基準は国により異なります。
古いネットの情報だと、犬猫の死体を引き取った業者が死骸を肉骨粉に加工し原料として使用しているなどの記事が存在しますが、日本では2009年「ペットフード安全法」が施行されました。しかし「ペットフード安全法」は基準が甘く問題点が多くあるのが現実です。
ペットフード安全法
信頼できるメーカーかどうかを判断するときに大切になるのはペットフード安全法です。ドッグフードは犬の健康に大きく影響を与えるものなので、製造者は人間の食品表示と同じように法律とそのルールを守り安全性に責任を持たなければなりません。したがって、信頼できるメーカーかどうかを判断したい場合はペットフード安全法のルールを守っているかどうかを一つの目安として判断することができます。
ペットフード安全法の正式名は「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」といい、犬用と猫用のペットフードの製造販売に関して平成21年6月に施行された法律です。(参照:環境省:愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律)平成19年にアメリカで起きた有害物質メラミン入りのペットフードを食べた犬や猫が大量死したことを受け、ペットの健康を守るため日本でも法律を定め安全性を確保するために制定されました。
ペットフード安全法の要点
- 成分や製造方法について定められた規格に違反する犬や猫用のペットフードの製造、輸入、販売は禁止する
- 販売されるペットフードには「名称」「原料名」「賞味期限」「製造者業者名及び住所」「原産国」の表示を義務付ける
- ペットフードの輸入または製造業者は届出を義務付ける
ペットフード安全法は主に製造や輸入、販売を行う業者に対する法律です。飼い主さんがドッグフードを選ぶときにはドッグフードのパッケージの裏面もしくは公式サイトの表示を確認しましょう。
-
【無添加】ドッグフードに入れたくない添加物とその理由
本当に良いドッグフードとは
少し前まではあんなにも元気だったのに。高齢や病気のせいで元気がなくなってきた愛犬を見ていると不安や寂しさが大きくなってきますよね。
病気なら治療をすることで治る可能性がありますが、年齢だけはどうしようもありません。不安が大きくなるにつれ飼い主さんは愛犬のために「何かできることはないか」と常に考えているのではないでしょうか。
犬の体調が悪くなったとき、飼い主としてできることは、「病院に連れてく」と「エサをあげる」のほかには「見守る」ぐらいしかできないのが辛いところです。でも実は、「エサをあげる」ということについては、もう少しできることがあると言うことをお伝えしたいです。
病気の犬が食べられるドッグフード
年齢を重ねた犬の健康状態は今までの生活習慣や環境に大きく影響されます。もちろん、毎日飼い主さんが食べさせてくれる食べ物もどこかに影響しているはずですよね?
今の健康状態が日々の積み重ねであると考えれば病気を患ったり高齢になって「健康状態が悪くなってしまった犬」も「健康不安を予防したい犬」も「数か月先」を見据えてドッグフードを状態に合ったものを食べるようにすれば人間と同じように健康状態を維持することに繋がるはずです。
人間が生活習慣病になったら食事を中心とした生活全般を見直して改善を目指しますが、その時の食べ物は大幅に見直さなければなりません。(関連する知恵袋:ドッグフードを見直すタイミングは?そのドッグフードは安全ですか?)
そう考えれば結局のところ「本当に良いドッグフードとは犬が命に関わる体の不調が現れたときに食べさせたいドッグフード」と言えます。
信頼できるドッグフード製造販売業者の条件
日本にはたくさんのドッグフードがありますが、その分だけ製造販売販売をするドッグフードメーカーが存在します。ドッグフードにこだわる飼い主さんの中には「誰が作ったドッグフードか」ということが気になるのではありませんか?
本当に良いドッグフードだと信じて買うためには商品を製造販売している業者のことも知りたいと思うのは当然です。
ドッグフードの表示義務
ドッグフードを購入するときはパッケージの裏面または販売業者の公式サイトなどで義務付けられた表示があるかどうかを確認することができます。次の写真のように、「名称」「原料名」「賞味期限」「製造者業者名及び住所」「原産国」と決められた表示があるかを確認しましょう。

これは我が家にあるカナガンデンタルドッグフードのパッケージ裏面です。
実はこれ、とある展示会で頂いた新商品の試供品で今のドッグフードの残りが少なくなってきたら食べさせようと思いストックしてます。うちの愛犬はとても可愛いのですが、放っておくとすぐに歯に食べ物が詰まって口が臭くなるのが痛いところ。しかも歯磨きをするのに一苦労。犬の虫歯や口臭予防のために作られたドッグフードなら、「あわよくば...」と思っています。
ペットフード安全法により成分基準・製造基準・販売基準に適合しないペットフードが市場に出回ることは少なくなりましたので有名なメーカーや販売業者さんが扱うドッグフードなら安心です。
ただし、無届けの自家製ドッグフードには注意してくださいね。
添加物には要注意
私がドッグフードを選ぶ上で気にしている事は、合成添加物の有無です。「ペットフード安全法」が施行されましたが、その基準が甘く特に合成添加物について問題点が多くあるのが現実です。
ドッグフードには乳化剤、保湿剤、粘着安定剤、香料、着色料、保存料、酸化防止剤、合成調味料を含む物も販売されています。これらの多くは発がん性があり、長期間与えていると健康に被害をもたらす可能性があります。この事からまだまだ日本はペット先進国でない事がうかがえます。
ドッグフード購入前の予備知識
飼い主さんが本当に良いドッグフードを見つけるには届出された業者が販売し原料名などの表示があるものを選ばなければならないことを紹介しましたが犬も人間と同じように食べ物の好き嫌いがあることを忘れてはいけません。
ドッグフードは犬の年齢や体格に合わせるものなので最適なドッグフードは犬によって変わります。犬の食事に関して飼い主が担う役割の一つは犬がドッグフードを食べる様子をしっかりと観察することです。そうすることによって食べ物の好き嫌いや体調の変化を把握することもできます。

ドッグフードの分類
一般的なドッグフードは水分含有量の差で「ドライタイプ」「ウェットタイプ」「半生タイプ」の3つの分類に分けることができます。ドライタイプは保存期間が長いので長期で食べることができます。
しかし、水分が多ければ腐りやすいのでウェットや半生タイプはすぐに食べ切らなければならないことに注意が必要です。
タイプ | 水分含有量 |
ドライ | 約6~10% |
ウェット | 約60%〜90% |
半生 | 約25〜30% |

ドッグフードの原材料
ドッグフードは日本製以外に外国産の物もたくさん輸入販売されています。もし、外国産のドッグフードを選ぶなら日本と外国では使える原材料の基準が違うということだけ知っておいてください。
外国産のドッグフードを購入する場合は、値段が高くても肉の含有量が多くオーガニック野菜や果物を使った栄養豊富な高品質の物を選ぶようにすることがポイント!日本製の安いドッグフードは増量剤として穀物や肉骨粉などが多く含まれていてアレルギーや肥満、虫歯の原因となってしまいます。
パッケージと価格
ドッグフード選びにおいてパッケージの見た目はそれほど重要ではありません。対象年齢だけでなく小型犬用・中型犬用・大型犬用など、どのタイプの犬に適しているのかをパッケージで確認しましょう。また、ドッグフードは高品質なものほど価格は上がります。最近では、オーガニック配合や療養食ドッグフードなどもあるのでピンキリですが、5,000〜6,000円前後する高品質ドッグフードもたくさん登場しています。
どれだけキレイで派手なパッケージでも必要な情報が表示されていないものは良いドッグフードとは言えません。
食いつき
食いつきはドッグフードを選ぶ時に最も重要になるものです。ほとんどの飼い主さんが一度選んだドッグフードを使い続ける理由は「ちゃんと食べてくれるので安心できる」というものです。
犬にも人間のように食べ物の好みがあります。どれだけ高級なドッグフードを購入したとしても愛犬が食べてくれるかどうかは実際に食べてみなければわかりません。そんな飼い主さんのために、食いつきを本購入前に確認できる場合があります。ドッグフードの販売業者さんの中には、食いつき確認用に低価格で少量お試しセットを販売していることがあるので是非利用してみましょう。
最初のドッグフード選びの時には初回大幅割引や、低価格お試しセットやモニター販売を使ってドッグフードを購入するのがおすすめです。
どんな飼い主さんも、一度は必ずドッグフード選びに失敗しています。たとえ食いつきが悪く、失敗したとしてもちゃんと愛犬のためになるドッグフードを見つけてあげてほしいです。
動物性タンパク質の見分け方
成分表を見ると【〇〇肉】【ミートミール】【肉副産物】といった表記が多く見られます。
【〇〇肉】と表記されているものは、人が食べる部位の肉が使用されているのが一般的で、安心安全かつ新鮮な肉を与えたい方は必見です。
人が食べられない部位や内臓を加工した副産物がドッグフードに使用する事は許されているのが現実ですが、現在の日本ではアメリカの「AAFCO(米国飼料検査官協会)」のガイドラインを栄養基準の参考としている為、粗悪な原材料が使用されていることは少ないでしょう。
【ミートミール】は羽毛、頭部、内臓、毛など含まない肉部分が使用され、【肉副産物】はレバーやハツ、など内臓が使用されます。勿論人間が食べる部位を使用した所謂ヒューマングレードの【〇〇肉】と表記されているドッグフードは高品質ですが、【ミートミール】【肉副産物】の表記でも過剰に心配する必要はないでしょう。
私のおすすめドッグフード
私はドッグフードを選ぶ際ポイントとして、無添加で酸化防止剤は天然由来の添加物であるローズマリー抽出物やビタミンE(ミックストコフェロール)を使用した商品を与え愛犬の健康を願い長生きできるよう、こだわりを持っています。
第一原料が肉で合成添加物不使用な商品にこだわり今まで数種類のドッグフードを試してきました。愛犬の好みもあり中々良いドッグフードが見つからず、フードジプシー(色々ドッグフードを試してどれがいいのか分からなくなり悩むこと)に陥りました。
賢いドッグフードの買い方
ドッグフードは人間ではなく犬が食べる物です。例え高級なものを買ったとしても飼い犬が食べてくれなければ無駄になってしまうのですが安いドッグフードばかりを試しても良い結果になりません。
賢い買い方
- 公式サイトで購入する
- 年齢、体格などが合ったドッグフードを選ぶ
- モニター価格や初回割引を利用して食いつきを確認する
当サイトが本当に良いドッグフードだと考えているおすすめドッグフードは、自然の森製薬から販売されている「みらいのドッグフード」です。
この商品は製薬会社が製造販売しており、メーカーとしての信頼性が高いドッグフードです。また、年齢だけでなく病気や体調に応じた種類のドッグフードがあるので愛犬に合ったタイプを選ぶことができるのが強みです。
みらいのドッグフードについて詳しい情報は詳細記事をご覧ください。
-
みらいのドッグフードの口コミは良好!愛犬に食べさせたいドッグフードです
続きを見る
ドッグフードを選ぶ際は成分表をよく確認し、愛犬と健やかな毎日を過ごす為飼い主ができることを進んで行いましょう。