検索結果で表示されるサイトを経由してドッグフードを購入する人は皆さんが想像する以上にたくさん居ます。
犬の知恵袋では、2020年5月に、前月時点の上位20位までのサイトで紹介されているドッグフードを調査しました。
今回の記事では、ランキング調査でわかったことを踏まえてドッグフード選びの際の注意点をわかりやすく説明していきます。
目次
人気ドッグフード3選
複数のサイトで紹介されている有名なドッグフードは、メーカーさんも力を入れて販売している商品なので購入者の口コミや評価を積極的に商品開発に取り入れています。これは、飼い主にとっても愛犬にとってもサービスが充実したり犬の食生活が改善されるというメリットにもなっています。
4月に調査したドッグフードランキングにおいて、特に人気だったのは次の3つのドッグフードです。
人気ドッグフード3選
- モグワン
- カナガン
- このこのごはん
モグワンやカナガンはネット販売にとても力を入れていることもあり人気ドッグフードの代表です。その分、賛否両論があることを知っている飼い主さんも多いはずです。
ドッグフードに限らず、ネット販売では粗悪な商品を長期間継続して売ることはできません。これは、悪評が広まってしまえばネットではすぐに売れなくなってしまうだけでなく販売会社としての信頼も一瞬で失ってしまうためです。ところが、モグワンやカナガンは人気ドッグフードとして何年も定着していることから、ドッグフードとして評価はされているということがわかります。
ネットの口コミ評判には要注意
ネットで口コミ評判がたくさんあるドッグフードは多いですが、その評判はドッグフードの質に対するものではないことが多いです。例えばモグワンのネット評判を見てみると、インターネット広告やアフィリエイトを使って販売促進を行っていることに対して批判的な意見が多いことがわかります。(詳しくは→ドッグフードランキングの大嘘)
良いドッグフードを選びたいならネット上の扇動的な情報に流されるべきではありません。
「ナゼそのドッグフードが売れているのか(選ばれているのか)」を自分の目で記事を見て確認することが大切です。
ドッグフードの最終目標は、「あとは水だけで長生きできるドッグフードを作ること」と言われていますが、これら3つのドッグフードは総合栄養食として最適です。
小型犬のドッグフード
このこのごはんも人気ドッグフードの一つです。このドッグフードも販売方法はモグワンなどと同じネット販売やSNS戦略に力を入れています。人気の理由は、「国産ドッグフード」であり「小型犬に適したドッグフード」というウリがあるからです。
居住環境のこともあり、日本の家庭で飼われている犬の多くは小型犬です。需要が多いところにスマホが普及してSNSや広告で目にすることが増えてきた結果、人気ドッグフードの一つになりました。
評判も良好ですので小型犬を飼っているなら一度は試してみても良いドッグフードの一つです。
犬の一生でドッグフードを見直す機会は3回以上
愛犬の健康を考えて「愛犬にとって一番良いドッグフードが何か」を悩む飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ドッグフードは犬の成長に合わせて見直すものなので、愛犬の一生のうち少なくとも「パピー期」「成犬期」「シニア期」の3回は考える機会があります。その際、ドッグフードを選ぶときには、「ネームバリュー」や「価格」「生産国」で選ぶのではなく、愛犬の状態を把握したうえで裏面の成分表や商品の説明をしっかりと読んで次のことを確認しておくこと良いでしょう。
確認リスト
- 年齢
- アレルギー
- タイプ
この3つが特に重要です。
犬も人間と同じように年齢や「大型犬」「中型犬」「小型犬」などのタイプによって必要な栄養素や食事量が異なります。これを間違えてしまうと肥満や栄養不足による病気の原因となってしまうことに注意しなければなりません。更に、個体ごとにアレルギーを持っている場合があるので一度はアレルギー検査を受けたうえでドッグフード選びをすることが適切なドッグフードを選ぶための近道となります。
アレルギー対策としての鹿肉ドッグフード
犬も人間と同じように食物アレルギーがあり小麦アレルギーや穀物アレルギーの他、鶏肉や牛肉に対するアレルギーを持つ犬も居ます。
現在ではグルテンフリー、グレインフリーの他、様々な無添加ドッグフードが増えてきました。
アレルギー持ちのワンちゃんや好き嫌いが多くなかなか食いつきが改善しないワンちゃんの飼い主さんがドッグフード選びに迷った時は、最終手段として鹿肉ドッグフードを検討してみるのも一つの方法です。鹿肉は低脂肪かつ高タンパクで栄養価が高く野生の肉食動物も好んで食べる動物の一つです。
鶏肉が原料のドッグフードに比べて少し価格帯が上がってしまいますが野生の本能から食いつきも良いことが多いようです。
(詳しくは→みらいのドッグフードの口コミ評判)
食べ方でわかるドッグフードの相性
犬は人間のように話すことができませんので言葉以外の方法で飼い主に意思表示をしてきます。与えたドッグフードに対する反応も「私はこの食べ物が嫌いです」と言うのではなく、別の方法で意思表示をしていることが多いのでドッグフードを変えた時にはいつも以上に様子を観察してみましょう。
最もわかり易い反応は次の3つです。
確認リスト
- 食べない
- 吐く
- たくさん水を飲む
食べない
「食いつきが良い」「食いつきが悪い」と表現されることが多いですが、要は食べるか食べないかで見分けるのが最もわかり易いのではないでしょうか。犬は人間よりも遥かに嗅覚が優れているので、合わない成分が入ったドッグフードは食べようとしないことがあります。これは、「嫌いである」ということを食べないことで意思表示をしていると考えられます。
吐く
食べたあとに何らかの不快感や消化不良が起これば吐き出してしまうことがあります。また、アレルギーのように体質的に合わない原材料が含まれていたり犬が食べてはいけない物が含まれる食べ物を与えてしまったときにも「吐き出す」という反応を示します。粗悪なドッグフードや人間の食べ物のように強い香りで成分をわからなくして食欲を促進する食べ物もあるので食べた物を吐いた場合はその食べ物を与えることを中止しなければなりません。
たくさん水を飲む
ドッグフードにはドライタイプ、ウェットタイプのように水分量が異なる種類があります。また、原材料によってドッグフードに含まれる水分量が異なることがあるので新しいドッグフードに切り替えたときは食後の水分摂取についても観察しておく方が良いでしょう。食後に水をたくさん飲んでいる場合は、ドッグフードを少しふやかすなど食べさせ方について考える必要があるかもしれません。また、舌や歯に何らかの違和感があることも考えられるので、口の中の様子を確認するのもおすすめです。
日本製限定で選ぶと損する3つの理由
私も含めて日本人が食べ物を買うときはなるべく国産の物を選ぼうとします。私自身が愛犬に生の食材を犬に食べさせるとなったら日本産の物を優先して選びます。しかし、ドッグフードに限って言えば日本よりもイギリスやアメリカなど欧米諸国のほうが開発は進んでいます。純国産主義に拘ってしまうと本当に良いものを選べなくなってしまうことに注意が必要です。
純国産に拘る必要がない理由は次の3つです。
ポイント
- 人気犬種の多くは欧州産
- 動物愛護は欧米の方が先進国
- ドッグフードは食品ではなく製品
日本家庭で人気の小型犬は欧州原産
ポメラニアン、ダックスフンド、トイプードルなどはドイツ原産であるように、今の日本で飼われている人気犬種の多くは原産国がヨーロッパです。
その土地で生まれた物を一番知るのはその土地の人たちであると考えた場合、ドッグフードを日本製の物に限定することほど損になることはありません。
動物愛護は欧米が先進国
犬に限らず動物愛護の先進国としても欧州各国の方が有名です。日本のペット愛護は最近になって整備されてきていますが、欧米各国では日本よりずっと前から社会の仕組みとして取り入れられています。飼い方やペットフードの規定だけでなく、販売方法のほか、ペットの権利の保護や税制まで今も日本に比べて遥かに意識が高いのが現実です。日本がこれから取り入れて行かなければならない仕組みがこれらの国では既に定着しています。
ドッグフードは製品
ドッグフードは、食品ではなく製品です。ここで一つ注意が必要なのは、「日本と海外では製造の安全基準が異なるので禁止成分の含有可否についてはしっかりと確認が必要になる」ところです。特に保存料などに何が使われているのかを注意した方が良いのですが、そもそも日本でドッグフードを輸入販売する場合、ペットフード安全法により厳しい規制のもとで販売されているので違法販売でなければ安全と言えます。
したがって、海外産のドッグフードを含めて愛犬に合うドッグフードを選ぶことが最良の選択をするための手段ではないでしょうか。