つがいで犬を飼っているとき1匹が亡くなったとき、残された1匹は同居する仲間を失った事によるペットロスならぬ、相方ロスに陥りました。
毎日のように異常行動や食欲不振、睡眠障害などにより後追いしてしまうのではないかと悩みました。
犬が相方ロスになったときの異常行動
不安や悲しみを感じさせないように、とにかく一緒にいる時間を増やすことで徐々に解決しました。サークルはなく自由に過ごさせていた為、予想もできない異常行動を起こす事も頻繁にありました。
留守番中にカーテンに穴をあけ、その穴に首が入ってしまい、更に抜け出そうともがいた事でカーテンはグルグルに巻かれ、一本のしめ縄のようになっていました。もう少し帰って来るのが遅かったら、首が絞まっていた状態でした。これは最も顔が青ざめた異常行動でした。
それからは目を離すと何をするか分からなかったので、誤飲など防ぐため目に入るものはなるべく片付けるなど、まるで子犬を迎え入れてすぐのような手の掛かりようでした。夜も夜鳴きするようになったので寝室に迎え入れ一緒に寝るようになりました。
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相方ロスの原因となったこと
当時9歳のフラットコーテッドレトリバーと5歳のイングリッシュスプリンガースパニエルをつがいで飼っていました。レトリバーは悪性腫瘍により家族が見守る中息を引き取りました。寒い時期に亡くなった為、遺体はすぐに火葬せず数日間自宅にて安置していました。残された一匹はその時相方の死を受け入れたのか、理解できなかったのか私にはわかりませんが、冷たくなった体に寄り添い、いつものように一緒に寝たり、顔を舐め「ねえ、起きてよ。」と言うような仕草をしていました。
先住犬のレトリバーはメスだった事からお母さんのような存在だったのかもしれません。スパニエルはオスで、臆病で何事もレトリバーがいないと何もできないような性格でした。
犬同士のロスの始まり
スパニエルが我が家に来た時、既にレトリバーはいた為、お留守番や就寝時など私が見ていない瞬間さえ共にし、1匹で過ごす事がありませんでした。遺体を火葬しレトリバーの存在が見えなくなった途端異常行動や食欲不振、睡眠障害などの相方ロスが始まりました。
相方犬への依存が強く、独立心が弱いと相方ロスに陥りやすくなると思います。相手が犬でなく例え飼い主が亡くなっても同じだと思います。突然身近な存在がいなくなるのは、大きな環境の変化となり問題行動の種となります。
症状によっては動物病院に行くことも必要
スパニエルは元々難しい性格で、いわば箱入り息子状態でした。何をするにもレトリバーに隠れながらだったので、小さい頃からもっと自立心の芽生えるような経験をさせておけば、ここまでの寂しい思いをしなくて済んだと後悔しました。食欲は減少し、家中を探し回り動いていたのでみるみる痩せていきましたが、愛犬の場合は時間と共に解消し体重はやがて戻りました。
相方ロスによる食欲不振が長い期間続く場合、栄養失調になりかねないので、心配な場合は動物病院へ行くことをおすすめします。愛犬の死後直後に、もしも残された1匹にも不幸が訪れたら立ち直れません。相方ロスが原因の後追いや、病気の引き金になるような問題行動は早急に解決するようケアしましょう。
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犬同士のペットロスのまとめとアドバイス
犬は身近な存在の死をどう受け止めているのでしょうか。この経験を機に考えるようになりました。勿論家族全員愛犬を亡くした喪失感で泣く姿をスパニエルも見ていました。犬と人間、言葉は通じませんが悲しい気持ちは連鎖させてしまいます。前向きな明るい飼い主の姿を見せてあげる事が残された愛犬にとって私たちが出来ることだと思います。
我が家では悲しみから復活するまで3ヵ月ほどかかりましたが、ペットロス、相方ロスはゆっくり時間をかけ必ず解決します。スパニエルがいてくれたおかげで私たちも癒され救われました。互いに支え合い、我が家にとって犬はペットではなく家族であると再認識させられました。
ペットロスは辛いですが、その経験から学ぶ事もあります。
1日でも早く愛犬の相方ロスから立ち直れるよう飼い主はいつも以上の愛情を与えましょう。
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