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シニア犬の認知症に向き合ってわかったこと

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シニア犬の認知症に向き合ってわかったこと

特に大きな病気になることなく過ごしてきた愛犬が12歳になった頃、ゆっくりと認知症が始まりました。犬の認知症の代表的な症状の無駄吠えや粗相、性格が攻撃的になる事は無かったのですが、徘徊癖に悩まされました。

シニア犬の認知症に向き合った方法

シニア犬の認知症と向き合う

リビングの家具の隙間や危険なスペースは全て段ボールで塞ぎ、家具の角は柔らかい素材の保護シートを用いてガードしました。認知症になると、グルグル回ったり、細い所や狭い場所に頭を突っ込むようになります。隙間に入った場合前に進む事は出来るのですが、後ろに下がる事が出来ないので抜け出せなくなり、自分では身動きが取れなくなるので吠えるようにます。家具の角にぶつかったり、自分で起き上がれずもがいてソファーの下に入ってしまうなど目が話せない状況でした。

色々な事態を想定して部屋の片付け、整理をしました。電気コードなどひも状の物も絡まってしまう恐れがある為、結束バンドを使用し一つにまとめました。誤飲や怪我がないよう、まるで子犬を迎え入れたような環境作りをしました。

認知症の一因として考えられること

認知症の一因となること

認知症そのものの原因ははっきりと解明されていないようです。(脳の大きさの変化や神経伝達物質の減少が関係しているようです)ただ愛犬においては同居犬との死別による大きなストレスや、お留守番の時間が多かったこと、認知症予防にいいとされるEPA、DHA(魚に多く含まれる)成分を進んで摂取していなかったことが原因だと考えます。

生活の中で感じる様々な刺激が認知症の予防になるそうですが、同居犬の死別により生活に張りがなくなったように感じました。まさしく『心に穴があいた』と表現できるような虚無感に包まれていました。1人でぼーっとする時間が多くなり、散歩にも行きたがらないので寝てばかりだと一日中脳に刺激がないので、認知機能を低下する原因に繋がります。

犬種の特徴や遺伝の可能性もある

認知症の原因は遺伝の可能性もゼロではない

柴犬などの日本犬は特に認知症にかかりやすいそうです。愛犬は日本犬ではなかったものの父犬も認知症を発症していました。なりやすい犬種や遺伝は前もって調べておきましょう。

また生活の中で適度な刺激がない時や、飼い主とのコミュニケーションが足りない場合も愛情不足により認知症の進行を早めてしまう可能性があります。

シニア犬だからといって、あまり触らなかったり、散歩に連れて行かないなどそっとしておく時間が増えると危険です。

飼い主として愛犬の認知症に備える

認知症に備える

パピー期から成犬期にかけて認知症予防にいいとされるEPA、DHA(魚に多く含まれる)成分を含む食べものを進んで与えれば良かったと後悔しています。

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認知症になってからでは治療薬はなく、生涯付き合っていく事になります。愛犬が苦しまない為、飼い主が悩まない為にも幼い時期からのケアが大切だと痛感しました。

認知症をシニア犬特有の症状だと思い放っておくのは危険です。脳腫瘍など脳に疾患がある場合があるので早期発見出来るように動物病院へ行くことをお勧めします。餌を食べたのに催促してくる、反応が鈍くなり寝てる時間が増えたり、目的もなくフラフラ歩いているなどいつもと様子が違うのに気がついた時は日々の変化をメモにまとめて獣医さんに相談しましょう。

シニア犬との向き合い方のまとめ

犬と向き合う

認知症は突発的ではなく、ゆっくりと進行していきます。脳の認知機能が原因で普段通りの事が出来なくなる場合もありますが、筋力、視力、聴力低下が原因となる場合もあります。若々しい心を保つためシニア犬であっても、散歩コースを変更したり、若い犬と触れ合わせたり、ストレスにならない程度に新しい事にチャレンジさせましょう。症状が進行し夜鳴きや粗相に悩まされ育犬ノイローゼになる方もいます。

場合によっては、一人で悩まず犬の介護施設や獣医さんに相談しながらシニア期を受け入れる覚悟が必要です。愛犬が年老いていく姿を見るのは切ないですが、犬は人間の感情を読み取りやすいので前向きに接しましょう。認知症になっても飼い主の事は忘れません。後悔しないよう沢山の愛情を与えましょう。

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