犬が病気になった時、一番大変なのは薬を飲ませることです。特に老犬になると、性格が頑固になり、素直に薬を飲んでくれないこともあります。私の犬は、てんかん持ちで定期的に薬を飲ませなければいけなかったのですが、少しでも怪しいと感じたものは全く興味を示してくれませんでした。
「お願いだから飲んでくれ…」と何度も思ったのを覚えています。そこで今回は、犬に薬を飲ませるために私が行っていた3つの方法をお伝えします。
目次
薬をおやつに忍ばせる(作戦1)
犬に薬を与える時は、いかに気付かれないように忍ばせることが出来るかが重要です。薬の形状にも、錠剤やカプセル、粉など色々ありますが、まずは大きなものに包んで薬を外から見えないようにしてしまいましょう。私が一番最初に行ったのは次の2つの方法です。
- 薬を「犬用ソーセージに埋め込む」
- 薬を「焼き芋で包む」
ここで注意なのですが、薬入りのおやつを用意する時は、必ず犬が見えないところで行ってください。少しでも不審な素振りを見せると、犬がそれを察知し、薬を飲まなくなることがありますので気を付けましょう。
犬用ソーセージに埋め込む
特に錠剤とカプセルタイプにお勧めの方法で、薬が小さいものであれば、ソーセージの柔らかい部分にギュッと押し込むと、外から見えることはありません。また、犬はあまりおやつを噛まないので、気付かないうちに薬を飲み込んでくれます。
焼き芋で包む
これは、錠剤、カプセル、粉状全ての形状に対応できます。スーパーで焼き芋を買ってきて、皮を剥いて潰し、ねっとりした状態にして冷ましておきましょう。錠剤とカプセルの場合は焼き芋で薬を包むように成形し、粉の場合は少し水分を含ませお団子状にしてから、それを焼き芋で包むようにします。焼き芋はソーセージと異なり、薬の大きさや量によって、包む焼き芋の量も変える事が出来るのでお勧めです。
薬を砕いて小さくする(作戦2)
これは、錠剤を丸ごとおやつで包んでも飲んでくれなかった場合の、次の手段です。カプセルタイプだと砕くのは難しいのですが、錠剤タイプであれば砕いても薬の効果が変わらないこともありますので、獣医に確認をした上で行うようにしてください。
まずは、ラップの上で薬を少し砕き、それをウェットフードに混ぜます。薬を小さくすることで犬の違和感を減らすことが出来、ご飯を食べながら薬も飲んでもらうという方法です。薬が細かいため、もし犬が薬に気付いてもそれだけを避けて食べるのは至難の業ですので、成功確率も高くなります。
一方で、犬がご飯を完食してくれたなら良いのですが、ご飯を残してしまった場合に細かい薬を取り出すことは難しく、薬を全部飲んでくれたかどうかの確認も難しくなります。ウェットフードは、なるべく少ない量から始めるとうまくいきやすいので試してみてください。
錠剤を砕いておやつに忍ばせるという手もありますが、何度もおやつをあげないといけなくなりますので、出来ればご飯で行うことをお勧めします。
口を開けて薬を押しこむ(作戦3)
これは最終手段となりますが、犬の口の両側を持ち、口を開けさせて薬を奥に押し込むという方法です。粉状のものであれば、水分を含ませて練り、それを犬の上顎につけるようにして飲ませることも出来ます。
確実に薬を飲ませることができるので、なかなか飲んでくれないという時にはお勧めです。
しかし、口を無理やりあけることになりますので、犬も当然嫌がります。1回目は良いかもしれませんが、そこで嫌な思いをしてしまうと、本気で飼い主の手を噛み、薬を飲むこと自体を拒絶する可能性が高いです。
短期的な服薬であればこの方法が一番確実ですが、持病があったり老犬で長期的に薬を服用しなければならないこともあります。薬を飲むことをストレスと感じないように、これは最終手段として取っておきましょう。
どうしても飲ませられない時は?
薬を飲ませようと頑張っても、なかなかうまくいかないこともあります。毎日飲ませないといけないとなると犬も人間も薬の時間が苦痛に感じてしまうでしょう。もし、長期で服薬するならば、かかりつけの獣医に相談して薬の種類を変えてもらうという方法もあります。私の犬は、粉は全く飲めませんでしたが、錠剤に変えてもらったら飲めるようになったということもありました。
その犬にあったお薬や形状がありますので、困ったら獣医に相談して、犬も飼い主もストレスを溜めないようにすることが大切です。
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お願い飲んで!犬に薬を飲ませる方法のまとめ
今回は、犬に薬を飲ませるにはどうしたら良いか、私が実際に行った方法をお伝えしました。薬を飲ませる時は、犬に気付かれないように行うことが鉄則です。
- おやつに忍ばせる
- 細かくしてご飯に混ぜる
- 口の中に押し込む
犬が飲んでくれないからといって感情的になってしまうと犬が怖がってしまい、ますます薬を飲まなくなるという悪循環に陥ります。犬をケージに入れてから行うか、犬が見えない位置で薬の用意をしてください。そしてなるべく平常心で犬の服薬管理が出来るように工夫するのがおすすめです。
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