「犬を飼いたい!」
そう子供にせがまれたことはありませんか?
今まで飼ったことはないけれど、動物を飼うと子供の教育にいいらしいし・・と犬を飼うことを検討中の方もいらっしゃるでしょう。もし初めて犬を飼うなら、いくつか知っておいてほしいことがあります。
ここでは子供のいる家庭で初めて犬を飼うときのメリットや心構え、注意点などをご紹介していきます。
目次
子供のいる家庭で初めて犬を飼うメリット
犬や猫などペットを飼うことは簡単なことではありませんが、子供によい影響をもたらします。
感受性が豊かになる
ほとんどの子供は動物が好きですよね。特にしっぽなどでうれしさを表現する犬に接すると、子供もその感情に応えるようになります。
言葉を持たない動物と接することで、相手の気持ちを汲み取り、思いやるという気持ちが芽生えるのです。またイギリスの研究によると、動物と暮らしている子供のほうが情緒が安定するという結果が出ています。
家族(友達)が増える
子供にとっては常に家にいる新しい友達ができます。きちんとしつけをすれば、子供のよい遊び相手になってくれますよ。
命の尊さを学ぶ
子供の年齢にもよりますが、ほとんどの犬は先に寿命を迎えることになるでしょう。生き物には命があり、いつか死を迎えるという貴重な経験をすることになります。
死に直面することで日々を大切に過ごすということ、そして命の尊さを学ぶことができます。ただし、大人にとっても大切な家族である犬の死は衝撃的なことですから、子供には必ず適切なフォローをする必要があります。
心の支え、癒しになる
犬や猫というのは不思議なもので、飼い主さんの感情に敏感に反応するところがあります。何か悲しい出来事やつらいことがあったとき、精神的な支えになってくれるでしょう。
お世話をすることで責任感を学ぶ
犬のごはんの用意やトイレの始末、散歩など犬のお世話をすることで、自分以外の誰かを手伝うことを学びます。犬は生きている動物ですから、途中でお世話をやめることはできません。自分の役目をちゃんとやり遂げるという責任感や達成感を学び、自分のことだけでなく周りにも気を配れる子供になりやすいですよ。
家族のコミュニケーションが増える
犬を飼うことで、家族の会話のきっかけが増えます。共働きの家庭などでは家族全員そろって話をする機会は少なくなりがちですが、犬の話題をきっかけにコミュニケーションの時間が増え、犬の話だけでなく色々なことを話し合うようになりますよ。
初めて犬を飼うときの心構え
犬などの生き物を飼うには、知っておいてほしいことがいくつかあります。
責任をもってお世話をする
犬の寿命はだいたい10~15年といわれています。一度飼うと決めたら、命が尽きるそのときまで愛情をもってお世話をする責任があります。
生き物を育てる覚悟が必要ということは忘れないでくださいね。また子供が犬の面倒を見ることになっても、必ず大人がお手本になってお世話をすることが大切です。
飼育費用がかかる
初めて犬を飼う場合、ペットグッズをそろえる以外にも色々と費用がかかります。
飼い犬登録や病気の予防のためのワクチン接種、避妊(去勢)をするならその費用もかかりますね。もし犬のケガや病気のときに動物病院で治療をしたら、飼い主さんの全額自己負担になります。
子供の年齢にもよりますが、犬のためにおもちゃやゲームなどにかかる費用を節約するなど、子供と相談してもいいかもしれませんね。
飼育環境について
将来を通して一戸建てに住むのであれば問題ありませんが、マンションなどではペット可の部屋であることが条件になります。転勤などの可能性があるなら、犬を連れて引っ越しできるのかなども検討しておく必要があります。
生活の変化
犬を飼うと、しつけや散歩などお世話に時間がかかりますね。家族全員でお世話をするとしても、犬に合わせてライフスタイルを変えることになりますので、その点も家族でよく話し合うことをおすすめします。
初めて犬を飼うときに必要なもの
初めて犬を迎えるとなるとワクワクしますね。犬のためにそろえたいものは主に次のようなものがあります。
首輪、リード、ケージ | 迎え入れる犬の大きさに合わせて用意します。 寝るスペースに敷くタオルや毛布などもあるといいですね。 |
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トイレグッズ | トイレシートやトレーのほかに、消臭剤があると便利です。 |
ごはんと水の容器、ドッグフードやおやつ | 犬の年齢や大きさに合わせて適切なものをを選びます。 |
お手入れグッズ | 犬用シャンプーやブラッシング用のブラシを用意します。 |
その他 | ペットゲート、マット、キャリーバッグ、おもちゃなど。 |
初めて犬を飼うときの注意点
子供のいる家庭で初めて犬を飼う場合は、気を付けたいことがあります。
しつけが大切
犬を迎えたその日からトイレのしつけなどを始める必要がありますが、犬が新しい環境に慣れてきたら、子供を噛まないようにしつけることが必要です。
子供にも教えることがある
子供の年齢にもよりますが、犬を飼うにあたり教えておくべきことがあります。
犬に与えてはいけない食べ物があること
基本的に人間用の食べ物は与えないように教えましょう。チョコレートのほかに玉ねぎやニンニク、レーズンなど犬に食べさせてはいけない食べ物があります。(詳しくは→犬が食べて死ぬもの)
強く抱きしめすぎないこと
犬の抱っこの仕方や力の入れ加減を教えてあげるといいですよ。(関連記事→犬は唸ることで伝えたい!噛まれる前に唸りを止める方法とは)
寝ているとき、食事やトイレなどを邪魔しないこと
犬に構いすぎないこと、また犬が嫌がることをしないように教えておきましょう。
その他
予防接種や健康診断で動物病院に行くことがあると思いますが、万が一に備えてかかりつけの獣医さんを決めておくと何かと安心ですよ。
初めて犬を飼う方へアドバイス
初めて犬を飼うときには色々心配なこともあるのではないでしょうか。
ここでは不安解消のためのアドバイスをいくつかご紹介します。
初心者でもしつけはできる?
犬のしつけは子供の安全だけでなく、犬の安全のためにも必要ですね。誰でも最初は初心者で、うまくいかないこともあります。じょうずにできたらほめるという教え方で、根気よく繰り返すことで犬は少しづつ覚えていきますよ。(詳しくは→犬にコマンドを教えたい!しつけに困ったときの裏技とコマンド習得のメリット)
共働きでも犬は飼える?
トイレやごはんの用意などをしておけば犬はちゃんと留守番できるので、共働きや一人暮らしでも犬を飼うことが可能です。ただ極端に長時間留守にするような場合は、信頼できる人やペットホテルに預けるなど工夫するといいでしょう。また旅行などでは、ペット可の宿泊施設を選べばいつでも一緒にいられるので安心です。
子供がアレルギーにならない?抜け毛は?
アレルギーの原因となるのは、主に抜け毛やフケ、唾液などです。幼少のころから動物と過ごしている子供は喘息などのアレルギーになりにくいという調査結果が出ていますが、子供のいる家庭で初めて犬を飼うなら、毛の抜けにくい犬種を選ぶといいでしょう。
初心者でも飼いやすいタイプは?
初めて犬を飼うのなら賢くしつけしやすい犬種で、運動量をあまり多く必要としない小型犬がおすすめです。また抜け毛の少ない、被毛の短い犬種を選ぶとお手入れが楽です。
里親制度を利用するなどしつけのすんでいる成犬を飼うという選択肢もありますが、初めて犬を飼うのであれば子犬を選び、最初からしつけをしていくといいでしょう。
初めてでも犬を飼うときの気持ちを大切に
子供のいる家庭で初めて犬を飼うなら、家族そろって犬を選ぶという楽しみもありますね。しつけやお世話など大変なこともあるかもしれませんが、愛犬のいる暮らしはとても素晴らしいものです。
心構えや注意点などをふまえて、犬を家族の一員として迎えてみてはいかがでしょうか。
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