来客時や荷物のお届など、自宅のインターホンが鳴る度に警戒吠えをする事に悩んでいました。我が家は集合住宅の為、エントランスと玄関で二度インターホンが鳴る場合もあり、無駄吠えは特に神経質になっていました。
インターホンによる無駄吠えを改善した方法
誰が来たのかを愛犬に見せて、敵ではない人物だということを確認させて無駄吠えを改善させました。インターホンが鳴ると最初は吠えますが、玄関に飛び出し防止の柵(愛犬は小型犬なので膝程の高さ)を設置した上で、訪問者の姿を確認させます。愛犬は人が好きな性格なので、誰が来たのかさえ確認できれば吠える事はありませんでした。
回数を重ねる毎にインターホンが鳴っても無駄に吠える事は徐々に減っていき、やがて玄関に尻尾を振って見に来るだけになりました。
インターホンの音に反射的に吠えていたので、慣れるまでは時間は掛かりましたが、訪問者に対する不信感、警戒心を取り除く事で安心感を与え穏やかな気持ちで出迎えられるようになりました。
インターホンに反応するようになった原因
今まではインターホンが鳴ると、玄関から飛び出し防止の為に、サークルの中にいれていました。そして飼い主は必ず玄関に向かうので姿が見えなくなります。
愛犬にとってインターホンが鳴るという事は、見えない部外者が来る上、飼い主も見えなくなって、サークルに閉じ込められるといったネガティブなイメージを植え付けてしまいました。
犬は狼を祖先に持つ為群れの仲間(家族)を大切にします。それ故テリトリー(縄張り)、意識が強く、自分の家であるテリトリーへの侵入者に対し威嚇や強い警戒心を抱くのは本能だと思います。我が家は集合住宅なので来客時、エントランスと玄関で二度インターホンが鳴るので余計に吠え続けてしまう原因となりました。
来客時の無駄吠えは犬種も影響する
警戒心が強く、不安分離症や臆病、気が強い性格の犬は来客時激しく吠える原因となります。
またシェパードやド―ベルマンなど体が大きく番犬に相応しい犬種や、体が小さくても狩猟犬をルーツとし人に吠えることが仕事であったビーグルなど、元々性格が無駄吠えに繋がる場合パピー期から徹底したしつけを行わないとインターホンで過剰に反応してしまう可能性があります。
家族以外の人に何らかのトラウマがある場合も攻撃的になりやすくなります。
無駄吠え対策で効果がないこと
犬の無駄吠えに対して『コラ!』や、『うるさい!』など飼い主が声を荒げて叱っても何の効果も得られないと学びました。むしろ大きく声を荒げると無駄吠えを煽る原因となり増々警戒心を高めてしまいます。
つい飼い主も叱りたくなりますが、そこは気持ちをグッと抑え冷静に対処しましょう。無駄吠えだけでなく、しつけ全般に共通して、大きな声で叱るのは無意味だと感じました。
私が行った解決策は人が好きな性格の犬にはお勧めできますが、人嫌いな性格では余計に吠える事になるので注意して下さい。愛犬の性格を熟知した上で実行してください。
来客者や配達員さんの中に犬が苦手な方もいらっしゃいます。犬に訪問者の姿を見せるときは必ず柵を設置し、毛が飛んだり、飛びついたりしないように距離を持たせましょう。
インターホンで無駄に吠える犬への対策まとめ
訪問者の姿を直接見せ、相手の匂いを感じ、声を聴かせる事により、視覚と聴覚、嗅覚が満たされ、不信感や警戒心が解消され無駄吠えの改善に繋がりました。
インターホンが鳴った際吠えるのは侵入者から家族を守ろうとしている本能であると考えると愛犬の無駄吠えに対し、イライラせずに前向きに向き合えました。『コラ!』や、『うるさい!』といった怒声代わりに『大丈夫だよ』と安心させる言葉を掛けてあげてください。
すべての問題行動のしつけにおいて、犬の本能や、それぞれの犬種の元々の性格を調べる事が大切だと感じました。更に飼い主との正しい主従関係や日々の生活での信頼関係の築きあげが、犬と生活していく中で重要だと再認識しました。