生後3か月半の子犬を我が家に迎え入れワクチン接種を終えた頃、やっと子犬が散歩に行けるようになり楽しみにしていました。しかし初めての散歩は全く歩かず、それからしばらくの間も散歩を好きになってもらえず困りました。
子犬の散歩嫌いを解決した方法
外の世界は楽しいと感じさせる事を心掛けました。今まで家の中で過ごしてきた為外の世界の様々な物、事に驚いていましたが、雨の日以外は1日1回15分程度は必ず散歩に行くようにし、風の匂いやアスファルトの感覚、車やバイクの生活音など五感を刺激し、徐々に慣らしていきました。
散歩デビューするまでは接する人は家族のみでしたが、愛犬の人好きな性格を活かし、なるべく沢山の人との触れ合いを大切にしました。
こちらから犬の散歩をしている飼い主さんに声をかけ、コミュニケーションを積極的に取ると、自然と犬同士も匂いを嗅ぎ合うなどして挨拶するようになり、犬社会のルールも身に付ける事ができました。
お散歩デビューは桜の季節だった事から人出も多く、沢山の刺激に触れさせました。
子犬が外出を嫌う原因
ワクチンが完全に終わるまで一歩も外に出さず家の中で過ごしていた為、突然の外の世界に対応できず恐怖心でうまく歩けず固まってしまったのだと考えます。
また新しいおもちゃを与えてもすぐに遊ばず、様子を伺う時間が長いことから慎重な性格である事が原因となり散歩に対しても用心深い反応になったのでしょう。
特にお散歩コースは平坦な道で自転車の走行が多く、バイクのような大きな音はしないものの、小さい体の横を自転車が通過していくのによくビックリしていました。更に近隣に小学校があった為、朝と夕方の時間帯は登下校の賑わい、昼間はグラウンドでの子供達の声が気になっていた様子でした。
決して好奇心旺盛なタイプではなかったので散歩には消極的な姿勢でした。
外の世界を知らない犬のリスク
大きくなるまでペットショップで売れ残ってしまった犬や、生後半年までの間お留守番が多く過ごしてきた犬は、犬の社会期を逃してしまい、外の世界を知らない事から散歩が苦手になる可能性があります。
また、ただ歩くだけの散歩を目的としていると犬社会のルールや社会性を身につける事は出来ません。更に散歩が苦手なうえ人嫌い、犬嫌いの攻撃的な性格になる原因にも繋がります。
飼い主の散歩へ対する重要性の認識や意識が低いと散歩嫌いが犬の性格形成において悪い方向に進むかもしれません。
初めての散歩の注意点
音や空気に慣れないうちは抱っこしたまま歩いていましたが、散歩=抱っこになりがちでした。甘やかし過ぎは禁物です。犬同士の挨拶が苦手な犬もいます。吠えられて余計にトラウマになってしまいますので、犬の散歩をしている飼い主さんに声をかけ、コミュニケーションを取る際は必ず「わんちゃん同士の挨拶大丈夫ですか?」と一言添えましょう。
散歩デビューしたての子犬の肉球は柔らかく敏感なので炎天下の散歩はやけどの恐れがある為避けてください。
愛犬との初めてのお散歩は楽しみで早く行きたくなりますが、ワクチン接種後の体は免疫力が低下しています。我が家ではワクチン接種してから2週間あけました。脱走防止の為リードと首輪がしっかりと繋がっているかよく確認してから外に出ましょう。
子犬の散歩嫌いの対処法と注意点のまとめ
外の世界は楽しい半面、気を付けなければならない事も沢山あります。実際に、近隣で毒餌が撒かれたとの注意喚起があった事がありました。
全ての人が犬好きではありません。外の世界にトラウマを持たぬよう、愛犬が楽しく散歩できるように飼い主は常に安全を心掛けてください。焦らずゆっくり散歩に慣れさせ、徐々に時間と距離を伸ばしていきましょう。
愛犬にとっての新しい発見や出会いが増えるにつれて散歩嫌いは解消されていきます。事前に首輪に慣らしたり、ベランダに出したりお家の中で工夫してお散歩デビューの練習をするのもお勧めです。
散歩は犬と飼い主の大事なコミュニケーションの時間です。外の環境に慣れたら散歩中のアイコンタクトやヒールウォークを取り入れた次のステップへ行き主従関係や信頼関係を深めましょう。